揚棄(読み)ヨウキ

デジタル大辞泉 「揚棄」の意味・読み・例文・類語

よう‐き〔ヤウ‐〕【揚棄】

[名](スル)アウフヘーベン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揚棄」の意味・読み・例文・類語

よう‐きヤウ‥【揚棄】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Aufheben の訳語 ) ヘーゲル弁証法で、二つ矛盾対立する概念または事物が、争うことによってそれらの形が改められるが、内容は新しい段階で新しい秩序のもとに組み込まれて、いっそう高い概念や事物を生みだすこと。止揚
    1. [初出の実例]「左翼前衛の残存者及び後継者たちは、さうした過去のあやまちを出来るだけ揚棄してしまふと共に」(出典:芸術運動に於ける前衛性と大衆性(1929)〈勝本清一郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「揚棄」の意味・わかりやすい解説

揚棄
ようき

止揚

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android