損じる(読み)ソンジル

デジタル大辞泉 「損じる」の意味・読み・例文・類語

そん・じる【損じる】

[動ザ上一]「そんずる」(サ変)の上一段化。「上司機嫌を―・じる」
[類語]損なうとちる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「損じる」の意味・読み・例文・類語

そん・じる【損】

  1. ( サ変動詞「そんずる(損)」が上一段活用に転じた語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ザ上一 〙
    1. そんずる(損)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「一品喰尽した所で、又一品を出す故、味ひの損(ソン)じる事もなく」(出典文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉二)
    2. 腹を立てる。怒る。〔当世花詞粋仙人(1832)〕
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ザ上一 〙そんずる(損)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「ミ sonjiru(ソンジル)」(出典:和英語林集成初版)(1867))
    2. 「『急にも晩(おそ)くも僕はもう一生妻は有(も)たんと言ふのに』と柳之助は忽ち機嫌を損じる」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

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