海の事典 「摩擦深度」の解説 摩擦深度 エクマンの吹送流が及ぶ深さ。流れの大きさが表面の exp(-π) (=1/23)になり、方向がちょうど反対を向く深さで代表させ、それを摩擦深度という。コリオリの因数をf、水の密度をρ、鉛直渦動粘性 係数をAとしてπ√(2A/ρf)で与えられる。Aを100cgsに取っても、緯度30度で摩擦深度は56mにしかならず、数百mの厚さを持つ通常の海流を直接の吹送流では 説明することはできない。 (永田) 出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報