撒兵（読み）サッペイ

デジタル大辞泉

さっ‐ぺい【^×撒兵】

江戸幕府が、文久年間（1861～1864）に創設した洋式の歩兵。フランス人の教練を受け、江戸城の諸門に配置された。さんぺい。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さん‐ぺい【撒兵】

〘名〙 (「さっぺい」の慣用よみ)

① 江戸幕府が文久年間（一八六一‐六四）に創設した洋式の歩兵。フランス人に教練させて、江戸城の諸門に配置した。

※嘉永明治年間録（1869）一六・慶応三年一〇月「仏国より撒兵教師を召に就き」

② ＝さんぺい（散兵）③〔漢語便覧（1871）〕

さっ‐ぺい【撒兵】

〘名〙 (「さつ」は「撒」の漢音) ＝さんぺい（撒兵）〔日誌字解（1869）〕

出典　精選版 日本国語大辞典