散兵(読み)サンペイ

デジタル大辞泉 「散兵」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぺい【散兵】

兵士を密集させず、適当な間隔をとって散開させること。また、その兵士。

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精選版 日本国語大辞典 「散兵」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぺい【散兵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 四方に散った兵士。散乱した兵士。
    1. [初出の実例]「又会石橋散兵来帰、軍大振」(出典日本外史(1827)二)
    2. [その他の文献]〔史記‐田儋伝〕
  3. 軍隊組織を解体して兵士を散り散りにすること。また、その兵士。
  4. ( ━する ) 軍隊で、敵の銃火による被害を少なくするために、兵士を密集させないで、適当な距離をとって各所に配置すること。また、その兵士。
    1. [初出の実例]「又撒兵(サンペイ)にちるかと見れば瞬間(またたくひま)に小隊に纏り」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一〇)
  5. 勤務についていない兵士。〔漢書‐陳平伝〕

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普及版 字通 「散兵」の読み・字形・画数・意味

【散兵】さんぺい

敗走の兵。

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