普及版 字通 「撼」の読み・字形・画数・意味
撼
16画
(異体字)
12画
[字訓] うごかす・ゆらぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は感(かん)。感は祝の器である口((さい))に、聖器としての戉(鉞(まさかり))を加えて緘封し、神の感応を求める意。天地の動くを震撼という。〔詩、召南、野有死麕〕「我が(ぜい)(ひざかけ)を撼(うご)かすこと無(なか)れ」は、女が悪ふざけする男をたしなめる語。ものほしげな動作にもいう。〔説文〕十二下に字をに作り、「搖(うご)かすなり」と訓する。徐鉉は「今別に撼に作るは是に非ず」とし、〔段注〕にもその語を引くが、の用字例はみえず、字形としても撼に作るものがよい。
[訓義]
1. うごかす、ゆする、ゆるがす。
2. ゆすりせまる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕撼 カギル・ウゴカス・マカス 〔字鏡集〕撼 カカル・ウゴカス・ウゴク・フルフ・フル・マカス・ワカス・カギル
[熟語]
撼膝▶・撼▶・撼動▶・撼頓▶・撼摩▶・撼揺▶・撼落▶・撼鈴▶
[下接語]
敲撼・震撼・声撼・頓撼・風撼・揺撼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報