(読み)キン

デジタル大辞泉 「擒」の意味・読み・例文・類語

きん【擒】[漢字項目]

[音]キン(漢)
とらえる。いけどりにする。とりこ。「擒捉擒縛きんばく

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精選版 日本国語大辞典 「擒」の意味・読み・例文・類語

きん【擒】

  1. 〘 名詞 〙 とりこにすること。捕虜
    1. [初出の実例]「笠置既陥。宗良就擒」(出典日本外史(1827)六)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐燕策〕

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普及版 字通 「擒」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)禽
13画

[字音] キン
[字訓] とらえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は禽(きん)。禽は畢(あみ)で鳥獣を覆う意で、擒の初文。〔説文〕十二上に字をに作り、「に衣(いきん)を持つなり」とするが、前後各条に「操は把持するなり」「搏は索持するなり」「據は杖持するなり」の形式をとり、は「持するなり」とあるべく、衣の二字は衍字であろう。字はまた禁に従う字に作り、みな声が近い。

[訓義]
1. とらえる、つよくとる。
2. とりこにする。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕擒 トリ・ミシク・トラフ・トリコス・トリコ 〔字鏡集〕・擒 ソフ・トリコ・トリヒシグ・トラフ・シルス・トリコス・ウツ・トル・ノブ

[熟語]
擒獲擒執擒生・擒捉擒賊・擒擒拿擒治擒盗擒縛擒捕擒戮
[下接語]
梟擒・拘擒・手擒・就擒生擒縛擒・俘擒

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