擦れ違い(読み)スレチガイ

デジタル大辞泉 「擦れ違い」の意味・読み・例文・類語

すれ‐ちがい〔‐ちがひ〕【擦れ違い】

触れ合うほど近くを反対方向に通りすぎること。「擦れ違いに呼びとめられる」
時間位置などがずれて、会えるはずが会えないこと。「共働き擦れ違い夫婦
議論などで、論点がかみあわないこと。「会談擦れ違いに終始した」

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精選版 日本国語大辞典 「擦れ違い」の意味・読み・例文・類語

すれ‐ちがい‥ちがひ【擦違・摩違】

  1. 〘 名詞 〙 互いに触れ合うほど近くを、それぞれ反対方向に通り過ぎること。また、ちょっとのことで行き違いになること。すれちがえ。すりちがい。すりちがえ。
    1. [初出の実例]「摺(ス)れ違(チガ)ひに薫る香水追風まで、ぱッとせし扮粧(いでたち)の夕詣で」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉二)
    2. 「わたしが勤めから帰って来るときには、朴のほうが出勤しなければならない。いきおいすれちがいが多い上に」(出典:冷え物(1975)〈小田実〉)

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