精選版 日本国語大辞典 「擦枯・摩枯」の意味・読み・例文・類語
すれ‐からし【擦枯・摩枯】
〘名〙 (「すれがらし」とも)
① きびしい世間で苦労して悪賢くなること。また、その人。あばずれ。すれっからし。すりからし。すれもの。
※洒落本・くたまき綱目(1761)「すれがらしなるけつの指髪を切るに油断せず」
② いろいろなめにあって、貯えがつきること。また、その人。すりからし。
すれ‐から・す【擦枯・摩枯】
〘自サ五(四)〙
① 世間で苦労して悪賢くなり、純真さをすっかり失う。
② 貯えが尽きる。食いつめる。
※洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)「嗚呼(ああ)檜木舞台をふんで、すれからしたる身の果(はて)に、此段を悟るべしと云云」
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