支ゆ(読み)ササユ

デジタル大辞泉 「支ゆ」の意味・読み・例文・類語

ささ・ゆ【支ゆ】

[動ヤ下二]《「ささ(支)う」が室町時代以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「支ゆる」となる例が多い》「支える」に同じ。
「―・ゆる奴原はりのけ蹴殺し」〈浄・先代萩

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精選版 日本国語大辞典 「支ゆ」の意味・読み・例文・類語

つか・ゆ【支】

  1. ( ハ行下二段活用の「つかふ(支)」から転じて、室町時代頃から用いられた語。多くの場合、終止形は「つかゆる」の形をとる )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙つかえる(支)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「鷹のゑをくうに胸につかゆるとき」(出典:日本書紀桃源抄(15C後))
    2. 「是は天一天井がつかゆるはと、暦張の屏風引たて」(出典:浮世草子・風流曲三味線(1706)一)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙つかえる(支)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「燭台近く手を支(ツカ)ゆ」(出典置炬燵(1890)〈斎藤緑雨〉中)

ささ・ゆ【支】

  1. 〘 他動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( ハ行下二段活用の「ささふ」から転じて、室町時代ごろから用いられた語。多くの場合、終止形は「ささゆる」の形をとる ) =ささえる(支)
    1. [初出の実例]「いかうと思へば、にがささゆる程に、其もえいかぬぞ」(出典:土井本周易抄(1477)五)
    2. 「守城の塁砦未だ充分ならず又久を支ゆるの糧食なし」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)

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