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改革派首長 かいかくはしゅちょう

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知恵蔵2015の解説

改革派首長

改革志向の自治体リーダーのこと。中央集権時代には、知事や市長には国の政策を忠実に実行する行政官としての能力が求められていた。しかし、バブル経済崩壊後、国主導の地域開発や経済振興策が失敗を重ねる中で、地方の創意工夫による政策作りが必要となると、1990年代には各地で新しいタイプの知事、市町村長が出現した。これらの首長は、選挙基盤において政党や有力な団体に縛られず、政治手法において情報公開を徹底して旧来の行政における矛盾や無駄を暴露した上で、改革を目指すという共通点を持っている。これらのリーダーは、住民の側に立って既得権を固守する中央政府に挑戦するという意味で、行政官というよりも政治家である。改革派首長の増加によって全国知事会も変質し、財源面での地方分権に関しては削減すべき補助金のリストを作るなど、中央政府と戦う姿勢を前面に出している。選挙によって自治体のリーダーを変えることで、政策を変え、地域社会を元気にするという実感を住民が味わえるようになるということが、改革派首長のもたらした最大の貢献である。

(山口二郎 北海道大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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