放光(読み)ホウコウ

デジタル大辞泉 「放光」の意味・読み・例文・類語

ほう‐こう〔ハウクワウ〕【放光】

[名](スル)
光をはなつこと。
仏がからだや白毫びゃくごうから光をはなつこと。

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精選版 日本国語大辞典 「放光」の意味・読み・例文・類語

ほう‐こうハウクヮウ【放光】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 光をはなつこと。光を放射すること。
    1. [初出の実例]「大成会は此必要の為めに摩擦せられて放光したるものなるにはあらざる歟」(出典:政党評判記(1890)〈利光鶴松〉四)
    2. [その他の文献]〔白居易‐池上早春即事招夢得詩〕
  3. 仏語仏菩薩身体白毫(びゃくごう)などから光をはなつこと。
    1. [初出の実例]「くらゐよく説法度生し、放光現瑞す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法)
    2. [その他の文献]〔梁昭明太子‐同泰僧正講詩〕

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普及版 字通 「放光」の読み・字形・画数・意味

【放光】ほうこう

光を放つ。

字通「放」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の放光の言及

【光背】より

…仏像仏画に表現されるのは色身相としての光明である。この身光にまた2種あり,一つは常光,一つは放光といい,常光は仏身につねに存在する光明,放光は仏の神通威神の力により必要によって随時放たれる光明という。これら仏の光明は仏身の頭頂から足下にいたる仏の全身から発せられ,一つ一つの毛穴からも光明が出ると説かれるが,わけても眉間の白毫(びやくごう)や胸卍(むねまんじ)相から出る光明は,頭光や身光の光心とされる。…

※「放光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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