大成会(読み)たいせいかい

山川 日本史小辞典 改訂新版 「大成会」の解説

大成会
たいせいかい

初期議会期の衆議院院内会派。1890年(明治23)8月成立。民党形成の潮流から離脱した旧民権派,当初からの反民権派,現役官僚など70余人の議員からなる。第1議会では官制に立ち入らない範囲での漸進的な予算削減を策した。第1議会後,会の再編強化問題をめぐり内部対立が発生し,政社への改編を主張するグループが党内に協同倶楽部を結成したが,対立は収拾されず,第2議会解散とともに消滅した。

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旺文社日本史事典 三訂版 「大成会」の解説

大成会
たいせいかい

明治中期,第1議会の政府支持党
1890年杉浦重剛ら衆議院議員により「中正不偏」を掲げてつくられた政治団体。政府擁護の立場をとり,民党からは吏党と呼ばれた。内紛が続き,'91年第2議会の解散によって消滅した。

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