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…(2)灸(きゆう)《鍼灸重宝記》(1718)に〈合谷,陰交,石門〉等の灸穴が有効だとある。雑俳では〈白毫(びやくごう)〉と呼ばれた。(3)甲形(かぶとがた) 現在のコンドームに相当する。…
…この身光にまた2種あり,一つは常光,一つは放光といい,常光は仏身につねに存在する光明,放光は仏の神通威神の力により必要によって随時放たれる光明という。これら仏の光明は仏身の頭頂から足下にいたる仏の全身から発せられ,一つ一つの毛穴からも光明が出ると説かれるが,わけても眉間の白毫(びやくごう)や胸卍(むねまんじ)相から出る光明は,頭光や身光の光心とされる。経説において項(うなじ)の円光,挙身光の名称がすでに用いられているが,現存する仏菩薩像の光背も頭光と身光との二つに大別される(図1)。…
…前頭部の肉がこぶ状に盛り上がっている。額の中央の白毫(びやくごう)という長い毛は巻いて珠玉状となっている。長広舌といって舌が大きく長い。…
…たとえば白い鬚のように一般には高齢の徴となるが,苦悩や悲憤を表すことはない。特殊な白毛に白毫(びやくごう)がある。手掌の基部を頤に当てたときに中指の先が触れる仏の額の部位にある白い毛で,右回りに渦巻いており,十方に計り知れぬ光を放って直視しがたく,光の中には無数の蓮華があってそのおのおのに化仏(けぶつ)が座り,その化仏もまた光を放ってその中に化仏の座る蓮華を含んでいるという(《往生要集》)。…
…小児の顔は上・下顎骨が未発達であるため,額が相対的に大きい。仏の額は広く厳かに平らで,眉の間に白毫(びやくごう)という白い毛が右巻きに渦巻いている。さまざまな功徳(くどく)の業(わざ)を勤め修めた結果この白毫を得たと言うが,その位置はヒンドゥー教のシバ神がもつ3眼のうち,光を放って人を焼く中央の眼とほぼ等しく,しかも白毫も強い光を出すから,シバの第3眼が仏教に入って白毫になったとも考えられる。…
…しかし仏が超人的な存在であることを強調する傾向が生じた結果,身体的特徴として三十二相とか八十種好(三十二相をさらに詳しく説いたもの)といった特徴が付与されるようになった。白毫(びやくごう)相といって眉間(みけん)に白色の光を放つ珠をはめたり,肉髻相といって頭頂にいちだん高く盛りあがった部分をつくったりするのがそれである。これらの形状は史的展開の中でかなり変化し,特に衣服の上では6世紀以降,中国以東の諸国でおこなわれた形が,それ以前と区別される。…
…《塵塚物語》巻三では魔物の目を見るなと警告している。 《往生要集》には阿弥陀仏の目から発する光は四方に分枝して十方を照らし,青い光には青い化仏(けぶつ)が,白い光には白い化仏がいて超人的な力を現すとあるが,これは仏教が極端な異形を好まなかったからで,ヒンドゥー教のシバ神の3眼のうち,眉間の1眼が仏では白毫(びやくごう)に変わったとされる。一般に目が二つあるのは通常人で,3眼あれば超人や神を表している。…
※「白毫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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