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放射線治療学 ほうしゃせんちりょうがくtherapeutic radiology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

放射線治療学
ほうしゃせんちりょうがく
therapeutic radiology

放射線による治療 (おもに悪性腫瘍) を研究する専門分野。放射線は癌細胞にも正常細胞にも同様に作用するので,いかに放射線を癌組織のみに集中させ,正常組織を保護するかが最も大切なことで,多くの照射法が工夫されている。体表近くの癌に対する切線照射や他の表在治療,体内深部の癌に対する多門照射,回転照射,振子照射や高エネルギー放射線治療,また,口腔癌子宮癌に対しての小線源による組織内照射などがその例である。放射線治療の適応となるのは,放射線感受性が中等度以上で局所に限局した腫瘍で,手術による後障害の大きい腫瘍も適応とされる。一般的には悪性リンパ腫,セミノーマ,喉頭癌,子宮癌,皮膚癌,口腔領域の癌などが適応で,このほか,手術の補助として併用したり,対症的治療に用いることも多い。最近,放射線治療装置の開発がめざましく,速中性子療法 (サイクロトロンからの中性子を利用) はすでに実用化されて難治性悪性腫瘍に用いられており,パイ中間子や重イオンを利用する治療法なども,アメリカを中心に開発されつつある。

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