政つ(読み)マツリゴツ

デジタル大辞泉 「政つ」の意味・読み・例文・類語

まつり‐ご・つ【政つ】

[動タ四]《「まつりごと」の動詞化
政治を行う。政務を執る。
左大臣のおとど、世の中を―・ち」〈宇津保・国譲下〉
世話を焼く。指図する。
「やもめなる男のもとにやもめなる女の来り居て、おして家の事ども―・ちてありければ」〈今昔・二六・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「政つ」の意味・読み・例文・類語

まつり‐ご・つ【政】

  1. 〘 他動詞 タ行四段活用 〙 ( 「まつりごと」の動詞化 )
  2. 政治を行なう。世の中を統治する。まつりごとをする。
    1. [初出の実例]「左大臣のおとど世中をまつりごち」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. 世話をやく。手配する。さしずする。
    1. [初出の実例]「三位の中将の御事をいみじき事におぼして〈略〉我は大殿籠らでよろづをまつりごち給」(出典:栄花物語(1028‐92頃)見はてぬ夢)

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