政治における人間性(読み)せいじにおけるにんげんせい(その他表記)Human Nature in Politics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政治における人間性」の意味・わかりやすい解説

政治における人間性
せいじにおけるにんげんせい
Human Nature in Politics

G.ウォーラス著作。 1908年刊。政治現象解明のためには心理主義的方法を導入すべきことを主張した。従来の制度論的,法律論的政治学から抜け出して,新しい研究方法を試みようとしたことに大きな意義がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の政治における人間性の言及

【ウォーラス】より

…フェビアン協会で活躍,1914‐23年ロンドン大学教授。1908年に発表した《政治における人間性》は,従来の法律論的・機構論的政治学から離れて,政治学に心理学的方法を導入した嚆矢(こうし)として有名である。ウォーラス以後,政治は人間の無意識の部分とも結びつけられるようになり,彼の視角は,C.E.メリアムH.D.ラスウェルを中心とするアメリカの行動論的政治学に大きな影響を与えた。…

※「政治における人間性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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