教理神学(読み)きょうりしんがく(英語表記)theologia dogmatica; dogmatic theology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教理神学」の意味・わかりやすい解説

教理神学
きょうりしんがく
theologia dogmatica; dogmatic theology

教義学組織神学とも呼ばれるが,その内容は必ずしも同一ではない。狭義のカトリック教理神学教義つまりドグマを中心材料とし,その論理的,体系的理解を深め,教義ならびに神学一般を弁証し,かつ神学の他の領域に対して批判的役割を果す神学の一部門である。神,キリスト,人間などに関する教義とそれに関連するものが考察題材となるが,実践に結びついているものは倫理神学の領域であって,これとは区別されている。教義は啓示された真理の明確化であるから,教理神学は聖書学,啓示論,教会史その他を前提とする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android