教頭ワーグナー(読み)きょうとうワーグナー

世界大百科事典 第2版の解説

きょうとうワーグナー【教頭ワーグナー】

1874‐1938
本名はエルンスト・ワーグナーErnst Wagner。パラノイアの妄想から大量殺人を犯した世界犯罪史上でも有数症例。ドイツのエグロスハイムで貧農の子として生まれ,苦学して小学校の助教員になる。27歳のときミュールハウゼンという村で飲酒のあと獣姦を犯し,村人がこれを知ってうわさし合っていると思いこみ,憎悪敵意をいだくようになる。のちに結婚して5児をもうけるが,なおも周囲の嘲笑侮辱を感じ,彼らへの憤怒から村の殲滅(せんめつ)計画が芽生える。

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世界大百科事典内の教頭ワーグナーの言及

【パラノイア】より

…妄想の主題は血統,発明,宗教,好訴,恋愛,嫉妬,心気,迫害などで,40歳以後の,とくに男性に多いとされる。しかし,この規定にかなうケースは少なく,ガウプの観察した有名な〈教頭ワーグナー〉(1914)などがその典型として挙げられるが,それ以後,日本をふくめて世界的にほとんど報告例を見ない。それにもかかわらず,パラノイアはかつての人間的狂気の典型として今なお精神医学のなかで特異な輝きを失っていない。…

※「教頭ワーグナー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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