数字と記数法(読み)すうじときすうほう(その他表記)figure and numeration system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数字と記数法」の意味・わかりやすい解説

数字と記数法
すうじときすうほう
figure and numeration system

数を記録保存,伝達するために,空間的形象を用いて表現された記号数字という。現在広く用いられている0,1,2,3,4,5,6,7,8,9はアラビア数字である。この数字は,もともとインドで考案され,それがアラビアに入り,9~10世紀頃にさらにアラビアからヨーロッパに伝わったので,インド数字ともいわれる。古くは,楔形文字象形文字ギリシア文字ローマ数字などがあった。ローマ数字は現在でも用いられている。記数法とは,数を数字で表わす表わし方のことで,現在広く用いられている方法は,十進法による記数法である。古くは,それぞれの数に,別の数字をあてていたが,その不便さを克服するために,位の原理が発見され,現在ではどのように大きな数字でも表わせるようになった。二進法,八進法,十進法,十二進法,六十進法などは,すべて位の原理による位取り記数法である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む