数納村(読み)すのうむら

日本歴史地名大系 「数納村」の解説

数納村
すのうむら

[現在地名]山田村数納

鍋谷なべたに村の南東、山田川右岸に立地する。御鷹おたか山の西側斜面に集落が分布する。正保郷帳に村名がみえ、高一二石余、畑方八反余。当村は山方困窮の村で、年貢米は購入して収納していた。しかし延宝年間(一六七三―八一)に米が高値となったため銀納を願出、他の山田谷五ヵ村(鍋谷村・深道村・高嶺村・谷村・高清水村)とともに一石につき三六匁の銀納を申付けられたが、その後米価が下がりそれに伴って諸物価も下落したため、収納銀の調達が困難になった。享保一五年(一七三〇)岩稲いわいね(現細入村)など山方一一ヵ村とともに収納銀減額を願出、米価下落の間一石につき五匁引の三一匁となった(「御郡役所留要文抜書」前田家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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