文の舞(読み)ブンノマイ

デジタル大辞泉 「文の舞」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐の‐まい〔‐まひ〕【文の舞】

舞楽舞姿からの分類の一。襲装束かさねしょうぞく四人から八人が緩やかな動きで舞う。万歳楽延喜楽など。平舞ひらまい。⇔武の舞

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精選版 日本国語大辞典 「文の舞」の意味・読み・例文・類語

ぶん【文】 の 舞(まい)

  1. ひらまい(平舞)
    1. [初出の実例]「文の徳をあらはしてつくれば、舞をば文の舞となづく」(出典:続教訓鈔(14C前か))

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世界大百科事典(旧版)内の文の舞の言及

【綾切】より

…四人舞。文(ぶん)ノ舞(平舞),愛嗜女,高麗女,綾箱舞とも言う。番舞(つがいまい)は《央宮楽(ようぐうらく)》。…

【舞楽】より

…これら左舞,右舞は,管弦の諸楽器の伝承とともに,それぞれ,そのどちらかを,各楽人が伝承することになっている。
[分類と楽器編成]
 舞楽の分類には,唐楽・高麗楽,あるいは左舞・右舞という分類と,これとは別の観点から平舞(ひらまい),走舞(はしりまい),文ノ舞(ぶんのまい),武ノ舞(ぶのまい),童舞(わらべまい∥どうぶ)といった分類がある。唐楽・高麗楽の分類の経緯は前述したが,左舞・右舞に関しては,現行の唐楽曲のうち《還城楽(げんじようらく)》《抜頭(ばとう)》2曲は左舞・右舞の双方に伝を残し,《陪臚(ばいろ)》1曲はもっぱら右舞の中でのみ伝えられている。…

※「文の舞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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