コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

襲装束 カサネショウゾク

5件 の用語解説(襲装束の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

かさね‐しょうぞく〔‐シヤウゾク〕【襲装束】

舞楽舞人が着用する装束の一。鳥兜(とりかぶと)袍(ほう)半臂(はんぴ)下襲(したがさね)指貫(さしぬき)忘れ緒糸鞋(しがい)踏掛(ふがけ)などからなる。また、略式で楽人も用いる。常(つね)装束。唐(から)装束。

かさね‐そうぞく〔‐サウゾク〕【襲装束】

かさねしょうぞく

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

襲装束【かさねしょうぞく】

舞楽装束の一つ。常(つね)装束または唐装束などとも。4人または6人の舞人が舞具を持たずに優美に舞う平舞(文の舞)に使用。装束一人分を一具といい,袍(ほう),半臂(はんぴ),下襲,赤大口,表袴(うえのはかま),紅単(ひとえ),忘緒,鳥兜(とりかぶと),石帯,踏懸(ふがけ),襪(しとうず),糸鞋(しがい)の諸部からなる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

かさねしょうぞく【襲装束】

舞楽で主に文の舞に用いる装束。鳥兜とりかぶと・袍ほう・半臂はんぴ・下襲・表袴うえのはかま・忘れ緒・石帯・糸鞋しがいなどをつける。平舞装束。常つね装束。かさねそうぞく。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

襲装束
かさねしょうぞく

舞楽の衣装の一種。唐(から)装束、常(つね)装束ともいわれ、舞人、楽人とも用いる。その構成は鳥甲(とりかぶと)、袍(ほう)、半臂(はんぴ)、下襲(したがさね)、表袴(うえのはかま)(近代は指貫(さしぬき)とよんでいる)、大口、石帯(せきたい)(左方は金帯、右方は銀帯)、踏懸(ふがけ)(脛巾(はばき))、襪(しとうず)、糸鞋(しかい)となっている。宮廷における舞楽は近衛(このえ)の武官が奉仕する慣例で、また舞人や楽人は衛府に属したものであったため、ほとんどが武官の装束による。襲装束も武官の朝服(束帯)の変化形式で、冠のかわりに鳥甲をかぶり、袍は闕腋(けってき)の袍、半臂の身頃(みごろ)に刺しゅうを施し、下襲はいわゆる染下襲(晴(はれ)の日に限って1日のみ使用する華やかな下襲)で、白地に絞りで菱(ひし)形に染め刺しゅうを加え、錦(にしき)の縁どりとしたものを用いた。本来は下に単(ひとえ)を着たが、鎌倉時代以降、下襲と単と下着の帷(かたびら)を襲ねるかわりに、それらを合体して一領の衣服としたものを着用することとなった。[高田倭男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の襲装束の言及

【舞楽装束】より

…頭装は,精好紗に黒漆をかけ下部を白布で縁どりした〈揉立烏帽子(もみたてえぼし)〉で,履物はふつう牛革を黒漆で塗り固めた浅い形の〈烏皮沓(うひぐつ∥くりかわくつ)〉を用いる。
[舞楽装束]
 唐楽(とうがく),高麗楽(こまがく)等,外国から伝承した舞楽に用いる装束の総称で,襲(かさね)装束(別名唐(とう)装束,常(つね)装束とも),蛮絵(ばんえ)装束,別装束,童(わらべ∥わらわ)装束の4種があり,それぞれに左方(さほう)(唐楽系),右方(うほう)(高麗楽系)の別があって,左方はおもに赤系統の色,右方は青・緑系統の色のものが多い。(1)襲装束 中国唐代の遺制と思われるもので,舞楽の大半はこの装束を使用している。…

※「襲装束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

エンゲルの法則

家計の総消費支出に占める飲食費の割合 (エンゲル係数 Engel coefficientと呼ぶ) は,所得水準が高く,したがって総消費支出が大きいほど低下するというもの。エンゲル係数は国民の消費生活面...

続きを読む

コトバンク for iPhone