文倉平次郎(読み)フミクラ ヘイジロウ

20世紀日本人名事典 「文倉平次郎」の解説

文倉 平次郎
フミクラ ヘイジロウ

明治〜昭和期の歴史家 「幕末軍艦咸臨丸」の著者



生年
慶応4年1月23日(1868年)

没年
昭和20(1945)年4月10日

出生地
江戸・日本橋

経歴
古河鉱業勤務。渡米しサンフランシスコで咸臨丸の乗組員の墓を発見したことがきっかけとなり、咸臨丸に関する本の執筆を始める。乗組員・長尾幸作の航海日記「鴻目魁耳(こうもくかいじ)」などをもとに、昭和13年「幕末軍艦咸臨丸」を著わす。咸臨丸に関する最も詳細で権威ある本として知られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「文倉平次郎」の解説

文倉平次郎 ふみくら-へいじろう

1868-1945 明治-昭和時代前期の歴史家。
慶応4年1月23日生まれ。江戸日本橋魚問屋に生まれ,洋服店養子となる。19歳でアメリカにわたり,明治31年サンフランシスコで幕府海軍軍艦咸臨丸(かんりんまる)乗組水夫の墓を発見。34年帰国し,古河鉱業につとめるかたわら,同艦に関する調査に没頭する。昭和13年その集大成「幕末軍艦咸臨丸」を刊行した。昭和20年4月10日死去。78歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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