文化プロテスタント主義(読み)ぶんかプロテスタントしゅぎ(その他表記)Kulturprotestantismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文化プロテスタント主義」の意味・わかりやすい解説

文化プロテスタント主義
ぶんかプロテスタントしゅぎ
Kulturprotestantismus

E.トレルチのいう新プロテスタント主義の一潮流で,キリスト教と近代文化との調和結合を前提としたその主張のゆえに両者次元の異なるものとする現代の弁証法的神学者らからこの呼称できびしく批判された。宗教改革者らの教会観を近代文化と結合し,その福音主義的キリスト思想を近代文化の創造進歩のための形成的原動力として関係づけ,キリスト教的生活を国家的文化的課題という側面から意義づけようとした。キリストによる救いと神の国というキリスト教の中心的思想をこの近代文化理念をもって解釈した A.リッチュルの神学思想は,その典型的一例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む