ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文化決定論」の意味・わかりやすい解説 文化決定論ぶんかけっていろんcultural determinism 個人のパーソナリティや行動様式が生物学的にではなく,その所属する文化によってほぼ全面的に決定されるととらえる立場。社会学では,É.デュルケムもしくはデュルケム学派によって提唱された学説であり,社会的事実を外在性,特に拘束性の標識によってとらえ,これを他の社会的事実,すなわち社会的基体で説明する立場をとった。文化人類学では,A.L.クローバーが,文化は個人をこえたある自立的存在であり,個人は文化の前では無力であると説いた。 L.ホワイトもシンボルの体系としての文化は外在的存在であり,個人に還元されないものとした。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by