日本大百科全書(ニッポニカ) 「文章倶楽部」の意味・わかりやすい解説 文章倶楽部ぶんしょうくらぶ 投書・文芸雑誌。1916年(大正5)5月~29年(昭和4)4月。全156冊。新潮社発行。編集担当者は加藤武雄(たけお)。同社は純文芸誌として『新潮』を発行していたが、それに対して、文学入門者向けに出されていた『新文壇』の後継誌として創刊。初期は文章作法、投稿欄などが中心であったが、のちには大正期の代表的作家たちの小品・短編小説などを掲載、文芸誌としての色彩を強めた。作家の回想、体験記、小説作法、また文壇状況をゴシップ的に報じた文章が多く、本誌の特色をなしている。[田沢基久]『『新潮社七十年』(1966・新潮社)』 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例