斎藤憐(読み)さいとうれん

百科事典マイペディア 「斎藤憐」の意味・わかりやすい解説

斎藤憐【さいとうれん】

劇作家。日本植民地時代の平壌に生まれる。早稲田大学第二文学部中退。1966年俳優座養成所卒業。串田和美佐藤信らと劇団自由劇場設立,68年には佐藤信の〈演劇センター68〉結成に加わる。80年,代表作となる《上海バンスキング》(串田和美演出)で岸田國士戯曲賞受賞。時代の雰囲気を的確に描き出す作劇術を確立した。他に《カナリア》(1997年,菊田一夫演劇賞),《春,忍び難きを》(2005年紀伊国屋演劇賞)など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤憐」の解説

斎藤憐 さいとう-れん

1940-2011 昭和後期-平成時代の劇作家,演出家。
昭和15年12月25日朝鮮平壌生まれ。串田和美らと劇団自由劇場を結成,昭和46年フリー。「上海バンスキング」で54年紀伊国屋演劇賞団体賞,55年岸田国士(くにお)戯曲賞。「春、忍び難きを」の戯曲で平成17年紀伊国屋演劇賞,18年鶴屋南北戯曲賞。平成23年10月12日死去。70歳。早大中退。本名は安彦憐。著作に「幻の劇場 アーニー・パイル」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android