

(ひしつ)(すきぐし)の象で、左右にならぶ意がある。〔説文〕九上に「
別して
あるなり」とし、〔易、革、象伝〕「君子
變(へうへん)す。其の
(うるは)し」の文を引く。今の〔易〕は「其の
(うるは)し」に作る。〔詩、衛風、淇奥(きいく)〕「匪(ひ)たる
る君子」の匪は斐の意。〔毛伝〕に「匪は
ある貌なり」という。他に
(ふん)・斑(はん)・斌(ひん)・彬(ひん)などもその意に用いる。〔論語、公冶長〕「
然として
を
す」は、その才徳あることを称する語。また靡然(びぜん)の意に用い、〔史記、太史公自序〕に「
侯の士をして
然として、爭うて入りて秦に事(つか)へしむ」の語がある。
phiu
i、匪piu
iは声近く、通用することがある。他に
biu
n、班・斑pe
n、また斌・彬pi
n、
miu
nなども同系の語で、めにつくような美しさをいう。
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斐・紛斐・有斐出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...