斐紙(読み)ヒシ

精選版 日本国語大辞典 「斐紙」の意味・読み・例文・類語

ひ‐し【斐紙】

  1. 〘 名詞 〙がんぴし(雁皮紙)」の古名。
    1. [初出の実例]「能登忍人謹解申装潢間紙事 六巻鈔料〈島院者〉斐紙四百六十七張」(出典:正倉院文書‐天平一九年(747)八月一四日・能登忍人解)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の斐紙の言及

【雁皮紙】より

…したがって,大量の製紙が困難なため,雁皮紙の生産は,元来は多いものではなかった。 古代において,雁皮紙は斐紙(ひし)とよばれていた。正倉院に残る紙の調査によれば,ガンピのみですく場合よりも,コウゾと混合してすく場合が多い。…

※「斐紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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