普及版 字通 「斫」の読み・字形・画数・意味
斫
9画
[字訓] きる・うつ
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は石(せき)。〔説文〕十四上に「つなり」とあり、斧斤を以てはげしく切り裂くことをいう。〔爾雅、釈器〕の〔郭璞注〕に〔説文〕を引いて大きな鋤(すき)とし、また〔方言、十〕に「揚・越の郊、そ人相ひりて以て無知と爲すもの、~或いは之れを斫と謂ふ」とみえる。
[訓義]
1. きる、きりさく。
2. うつ、うちわる。
3. 大きいすき。
4. おろか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕斫 サク・キル・タツ・クサギル・ケヅル・ヒラク・ウツ・クダク
[語系]
斫tjiak、tzheakは声義近く、石声・昔(せき)声はそのひき裂く音の擬声音とみてよい。・teok、tiokも同系の語で、これは撃って刻みこむときの擬声語である。
[熟語]
斫営▶・斫開▶・斫鱠▶・斫▶・斫馘▶・斫却▶・斫撃▶・斫▶・斫殺▶・斫斬▶・斫樹▶・斫傷▶・斫薪▶・斫水▶・斫刺▶・斫鮮▶・斫断▶・斫地▶・斫治▶・斫破▶・斫父▶・斫木▶・斫▶
[下接語]
鑽斫・斬斫・刺斫・伐斫・斧斫・劈斫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報