普及版 字通 「斫」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] シャク
[字訓] きる・うつ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は石(せき)。〔説文〕十四上に「つなり」とあり、斧斤を以てはげしく切り裂くことをいう。〔爾雅、釈器〕の〔郭璞注〕に〔説文〕を引いて大きな鋤(すき)とし、また〔方言、十〕に「揚・越の郊、そ人相ひりて以て無知と爲すもの、~或いは之れを斫と謂ふ」とみえる。

[訓義]
1. きる、きりさく。
2. うつ、うちわる。
3. 大きいすき。
4. おろか。

[古辞書の訓]
名義抄〕斫 サク・キル・タツ・クサギル・ケヅル・ヒラク・ウツ・クダク

[語系]
斫tjiak、tzheakは声義近く、石声・昔(せき)声はそのひき裂く音の擬声音とみてよい。teok、tiokも同系の語で、これは撃って刻みこむときの擬声語である。

[熟語]
斫営斫開斫鱠・斫斫馘斫却斫撃・斫斫殺斫斬・斫樹・斫傷斫薪・斫水斫刺斫鮮斫断・斫地斫治斫破・斫父・斫木・斫
[下接語]
鑽斫・斬斫・刺斫・伐斫・斧斫・劈斫

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む