新儀式(読み)しんぎしき

改訂新版 世界大百科事典 「新儀式」の意味・わかりやすい解説

新儀式 (しんぎしき)

平安前期の宮廷儀式書。撰者不詳。村上天皇朝の成立。《江次第抄》には,延喜の儀式が古例となったので,天暦に至って《新儀式》を撰び当世の礼を用いたとみえる。全6巻のうち巻四と巻五の2巻(臨時行事)しか現存しないが,諸書所引の逸文により巻一~三は恒例年中行事,巻六は臨時大儀の規定部分と推定しうる。村上天皇撰の《清涼記》および天暦の《蔵人式》と本書とは近似している。《群書類従所収。逸文は《国書逸文》に載せる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新儀式」の意味・わかりやすい解説

新儀式
しんぎしき

朝廷の儀式について記した書。村上天皇が撰した『清涼記』と同書異名という。巻数は5巻とも,6巻ともいう。巻4と巻5のみ現存する。応和3 (963) 年以後の成立。『群書類従』に所収。

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世界大百科事典(旧版)内の新儀式の言及

【貞観儀式】より

…《続日本古典全集》所収本は荷田在満校本を写真複製し他本との校異を付記。なおその後の儀式書としては村上天皇のころの《新儀式》があり,《群書類従》所収。【所 功】。…

※「新儀式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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