デジタル大辞泉
「巻数」の意味・読み・例文・類語
かん‐じゅ〔クワン‐〕【巻▽数】
僧が願主の依頼で読誦した経文・陀羅尼などの題目・巻数・度数などを記した文書または目録。木の枝などにつけて願主に送る。神道にもとりいれられ、祈祷師は中臣祓を読んだ度数を記し、願主に送った。かんず。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かん‐じゅクヮン‥【巻数】
- 〘 名詞 〙 仏語。僧が願主の依頼に応じて読誦した経文、陀羅尼などの題名や度数をしるして願主に送った文書。後世には短冊形の紙にしるし、木の枝などにつけて送った。転じて、神官の中臣祓の度数をしるしたものにもいう。かんず。
巻数〈春日権現験記絵〉
- [初出の実例]「就中奉祈国王聖朝宝祚、献上年中両度御巻数」(出典:粉河寺文書‐正暦二年(991)一一月二八日)
- 「忍びてはべし御祈りの巻数、又、まだしき願などの侍りけるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
かん‐すうクヮン‥【巻数】
- 〘 名詞 〙
- ① 巻物の数。
- ② 全集・叢書など、まとまった書物の冊数。
- [初出の実例]「但本文神社取調に付巻数有之書類逓送賃は当省より可下渡」(出典:教部省達第二八号‐明治七年(1874)六月二九日)
- ③ 映画フィルムなどを巻いて、一巻としたものの数。
かん‐ずクヮン‥【巻数】
- 〘 名詞 〙 =かんじゅ(巻数)
- [初出の実例]「手洗ひて『いで、その昨日のくゎんず』とて、請(こ)ひ出でて、伏し拝みてあけたれば」(出典:枕草子(10C終)一三八)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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巻数
(1)セットもの,逐次刊行物などの個々の巻に割り当てられた番号など.書誌的なまとまりをなす資料のある巻と他の巻を区別するために付けた番号である.この番号を用いて「巻次」が表現される.(2)「巻」の単位によって計られた,ある資料群全体の数量.形態的な単位で計る場合の「冊数」と区別されるが,両者の区別が曖昧な場合も多い.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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巻数 (かんず)
〈かんじゅ〉ともいう。寺や僧侶,行者が読誦した経典や陀羅尼の数を記録した文書。貴族や領主などがとくに寺に依頼して読んでもらう場合と,年中恒例となっている場合とがあるが,これには米穀や金品,荘園などの寄進という反対給付がついている場合が多い。平安時代から日常化していた。また中世武家時代に入っても,祈禱寺院に武運長久や怨敵退散を祈らしめて,そのしるしに巻数を献上させている。これを見て願主は安堵し,寺は恩賞を期待したのである。文書の形式は経典名と陀羅尼名とその遍数を列記し,これを巻いて木の枝などに下げて献上した。中世の古文書の中にかなり頻繁に見いだされる。
執筆者:五来 重
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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