新寺小路(読み)しんてらこうじ

日本歴史地名大系 「新寺小路」の解説

新寺小路
しんてらこうじ

[現在地名]仙台市新寺小路・新寺二―五丁目・二軒茶屋にけんちやや西宮城野にしみやぎの連坊れんぼう一―二丁目

二十人にじゆうにん町の南、連坊小路の北、東九番ひがしくばん丁の東部の広大な寺屋敷地。「仙台鹿の子」によれば、八ッ塚やつづかともいい、昔は野畑で古塚が八つある故の名という。寛永一三―一四年(一六三六―三七)頃、当地北西の元寺もとてら小路から寺院を移した新町なので新寺小路ともいうとある。正保仙台城絵図に割付がみえ、「行留マテ九町五十四ケン」とある。東は宮城野原で、当小路から宮城野原へ流れる孫兵衛まごべえ堀が描かれる。近世以前この辺りは一面の野原で、前述の八つの古塚が何人のものか判然とせず、国司の墓とも伝えるが(残月台本荒萩)、その所在もわからない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android