日本歴史地名大系 「新村地区」の解説 新村地区にいむらちく 長野県:松本市新村地区松本市の西方、梓(あずさ)川右岸の扇状台地を占め、傾斜はゆるく東方に向かっている。松本藩領時代、島立(しまだち)組に属した上新村・北新村・南新村・下新村・東新村の五ヵ村、二千三〇〇石余の地帯。推古天皇三年聖徳太子により荒陵(あらはか)寺(現大阪市天王寺区四天王寺)に施入された信濃国筑摩郡荒田郷五〇烟をこれにあて、「和名抄」記載の筑摩郡六郷の一つである大井郷の一部をこれに比定する説もある。新村古墳群の調査によれば、計画的な開発が行われたことがわかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報