南新村
みなみしんむら
[現在地名]奈良市南新町・四条大路一―四丁目付近
北新村南方に所在。近世初期は平松村のうち。慶応三年(一八六七)の和州添下郡南新村明細帳(天理図書館文書)に「慶長拾壱丁午年平松村より出申候村ニ而御座候」とあるが、耕作の便をもとめ一部の農民が垣内をつくった時期であろう。元和郷帳・寛永郷帳にみえない。元禄郷帳に「平松之枝郷南新村」と現れ、旗本石河貞代領。
南新村
みなみにいむら
[現在地名]松本市新村 南新
中世以前は新郷の中に含まれていた。現在の新村の南部で和田町耕地に接する東西に長い村である。天正検地の際は北新村と並ぶ。村高は四六一石五斗二升となっている。慶安検地の際、東新村を分けたが、五三八石三升一合となっている。
浄土宗の専称寺があり、その東方に専称寺原・秋葉原という原野があった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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