新滝谷村(読み)しんたきだにむら

日本歴史地名大系 「新滝谷村」の解説

新滝谷村
しんたきだにむら

[現在地名]小浜市口田縄くちだの 新滝

須縄すの村の西南に位置し、西南は口田縄村、北西みなみ川。口新田くちしんでん・奥新田の二集落からなる。寛永一一年(一六三四)小浜藩主となった酒井忠勝が領内巡視で当地を通り、新田開発するよう口田縄村百姓彦左衛門・孫助両人に命じたことに始まると伝える。開拓の功により当村の諸公事は免除されたので、村民は酒井忠勝を祀り小讃岐こさぬき神社と称して産土神としたという。神社棟札(写)は同一七年の年紀を有し、裏面郡奉行・山奉行・代官らの名が記される。この頃の立村と考えられるが、正保郷帳にはみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 村里 石高 寺院

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android