新田井倉村(読み)にゆうたいくらむら

日本歴史地名大系 「新田井倉村」の解説

新田井倉村
にゆうたいくらむら

[現在地名]新富町新田にゆうた伊倉いくら

富田とんだ村の西に位置し、一ッ瀬川左岸に立地する。西は右松みぎまつ村・岡富おかどみ(現西都市)など、南は一ッ瀬川を挟み上田島かみたじま(現佐土原町)、北は上江うわえ(現高鍋町)。天正年間(一五七三―九二)に通用した日向国五郡分帳に新田八〇町・井倉八町とみえる。天正一六年八月四日の日向国知行方目録には井倉はみえず、新田六〇町とあり、島津豊久に宛行われている。寛文七年(一六六七)佐土原藩領之図(県立図書館蔵)には新田村として高二千三七〇石余、「新田村之内井蔵」と注記される。貞享元年(一六八四)の佐土原領郷村高辻帳(佐土原島津家文書)には新田井倉村とあり、同高。慶長五年(一六〇〇)から同八年の徳川氏代官預の時期を除き幕末まで佐土原藩領で、同藩五外城の一つが置かれた(「佐土原藩職員録」佐土原島津家文書)。外城の諸役は地頭一・係御用人一・役二(ほかに見習役二)・横目五、外城の構成衆中は中小姓四・歩行一三・小頭三・足軽五三・山伏一一・犬追山留六・鍛冶一・大工一・檜物師一・樽屋二・河師七・砂官一であった(「佐土原藩家臣団書上帳」黒木家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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