新穀町(読み)しんこくちよう

日本歴史地名大系 「新穀町」の解説

新穀町
しんこくちよう

[現在地名]盛岡市南大通みなみおおどおり二丁目・鉈屋町なたやちよう

北西から南東に並行して延びる穀町・うま町・十三日じゆうさんにち町の南東に位置する二町半ほどの町人町(「盛岡砂子」など)新石しんこく町とも記す。寛永城下図によれば、穀町を通る奥州街道は同町南東端で遠曲輪の惣門に至るが、そのやや手前から北東に延びる通りに新町とある。この時期、当町は通りと遠曲輪に挟まれた片側町であったが、元文城下図では元の新町を表新丁と記し、土手際に新しい横町を開いてウラシン丁と記す。「御家被仰出」によれば、文化九年(一八一二)石町表裏新丁が新石町となり、それまで石町に含まれていたが独立して町役を勤め、検断・肝入も新たに設けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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