日本大百科全書(ニッポニカ) 「真骨類」の意味・わかりやすい解説
真骨類
しんこつるい
[学] Teleostei
硬骨魚綱Osteichthyes、条鰭(じょうき)亜綱Actinopterygii、新鰭区Neopterygii、真骨亜区に属する魚類の総称。硬骨魚綱を使わないで、条鰭綱、新鰭亜綱、真骨区とする研究者もいる。魚類のなかでもっとも進化したグループであり、その多くは中生代白亜紀から新生代中新世の間に出現し、現在もっとも繁栄している。現存する真骨類は、出現したころよりも遊泳に適するように鱗(うろこ)が薄くなり、普通、うきぶくろがよく発達し、内部骨格が硬骨化して堅くなっている。ニシン目、サケ目、ウナギ目、アンコウ目、コイ目、タラ目、スズキ目、フグ目、カレイ目など40目、448科に、現存する2万6840種が含まれる。それぞれの種は特有の味をもち、水産資源として重要なものが多い。
[落合 明・尼岡邦夫]