新鼻新田(読み)しんばなしんでん

日本歴史地名大系 「新鼻新田」の解説

新鼻新田
しんばなしんでん

[現在地名]豊栄市新鼻

福島ふくしま潟西岸に位置し、北は前新まえしん村、西は下興野上しもごうやかみ新田。山本丈右衛門の福島潟開発により成立。宝暦六年(一七五六)の開村と伝え(佐藤家文書)下興野新田の内とされた。開発は潟の中に輪中を形成しながら進められた。最初に新井郷にいごう川の入口付近にある古囲ふるかこいが開発され、次いで山倉囲やまくらかこい新囲しんかこい、さらに新々囲しんしんかこいが形成された。新鼻新田の耕地をさらに拡大したのは市島徳次郎をはじめとする一三人の名請人であり、俗に一三人衆とよばれた。一三人衆のうち新鼻新田に耕地を有したのは、市島次郎吉(角市市島家)や佐藤伊左衛門・佐藤忠蔵であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む