於呂志加浦
おろしかうら
東海岸の中央部にある浦。古代の上県郡・下県郡の境界であり、近世には与良郷と仁位郷の境でもあった。沿岸に大千尋藻・小千尋藻・鑓川・横浦の四集落があり、南の横浦が与良郷であるほかは仁位郷に属した。V字形をした当浦はイルカの群れを追込む漁場で知られ、また鯨を捕獲することもあった。共同で行う漁であったため四箇浦と称し、また鹿浦と記す例もあり、現行地図では大漁浦として「おろしかうら」と訓じているものがある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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