施耐庵(読み)シタイアン(その他表記)Shi Nai-an

精選版 日本国語大辞典 「施耐庵」の意味・読み・例文・類語

し‐たいあん【施耐庵】

  1. 中国、元末・明初の小説家。名は子安。江蘇淮安の人。至順二年(一三三一)の進士羅貫中の師で、「水滸伝」の作者とも伝えられる。「三遂平妖伝」「志余」なども著わしたといわれる。生没年不詳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「施耐庵」の意味・わかりやすい解説

施耐庵
したいあん
Shi Nai-an

[生]元貞2(1296)?
[没]洪武3(1370)?
中国,元末明初の小説家。興化 (江蘇省) の人。名,子安,一説に耳。耐庵は号。羅貫中とともに『水滸伝』の作者とされる。元の至順年間の進士で,銭塘で2年ばかり仕えたが,役人生活に合わず辞任したとされる。明の王道生がつくった彼の墓誌銘によれば,『三国志演義』『隋唐志伝』『 (三遂) 平妖伝』なども彼と羅貫中の合作であるという。

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世界大百科事典(旧版)内の施耐庵の言及

【水滸伝】より

…中国の長編口語小説。施耐庵(1296‐1370)と羅貫中(1364生存)によってまとめられたという。《忠義水滸伝》とも標題する。…

※「施耐庵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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