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羅貫中 らかんちゅうLuo Guan-zhong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羅貫中
らかんちゅう
Luo Guan-zhong

中国,元末明初の小説家劇作家太原 (山西省) の人。本名,羅本。号,湖海散人。貫中は字。至正 24 (1364) 年に在世した記録があるほかは経歴が不明だが,最下級の小役人であったと考えられている。宋,元代に流行した話本 (わほん) をもとに口語長編小説をつくった先駆者で,『三国志演義』,施耐庵との共著『水滸伝』の二大傑作をはじめ,『隋唐演義』『残唐五代史演義』『平妖伝』などの作がある。戯曲は3作が記録されるが『趙太祖竜虎風雲会』だけが現存する。

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デジタル大辞泉の解説

ら‐かんちゅう〔‐クワンチユウ〕【羅貫中】

中国、元末・明初の小説家。太原(山西省)の人。名は本(ほん)、号は湖海散人。著「三国志演義」「隋唐演義」「平妖(へいよう)伝」など。「水滸(すいこ)伝」の編者または作者の一人ともいう。生没年未詳。

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世界大百科事典 第2版の解説

らかんちゅう【羅貫中 Luó Guàn zhōng】

中国,元末・明初の戯曲小説の作家。その伝記はほとんど不明で,太原(現,山西省太原市)の人であり,湖海散人と号したことが知られるにすぎない。1330‐1400年のあいだ生存していたと推定される。また彼が活動していたのは主として江浙(現,江蘇・浙江2省)地域であったらしいことが彼の《三国演義》の記述のはしばしから,うかがわれる。戯曲の作品は《趙太祖竜虎風雲会》一種が存するだけだが,それは宋の初めの歴史を扱ったものであった。

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大辞林 第三版の解説

らかんちゅう【羅貫中】

中国、元末の小説家。姓名は羅本。貫中は字あざな。生没年・経歴は不明。編著「三国志演義」「水滸伝すいこでん」「平妖伝へいようでん」「残唐五代史演義」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羅貫中
らかんちゅう
(1330?―1400?)

中国、元末明(みん)初にかけての大小説家、戯曲家。名を本(ほん)といい、貫中はその字(あざな)である。湖海散人と号した。太原(山西省)の人。性格は狷介(けんかい)とされる。元末張士誠(ちょうしせい)の幕客となって抗元運動に参加し、銭塘(せんとう)において施耐庵(したいあん)とともに『水滸伝(すいこでん)』をつくったともされる。数十種の長編小説を書いたといわれ、代表作は『三国志平話(へいわ)』に基づいた『三国志演義』だが、『隋(ずい)唐両朝史伝』『残唐五代史演義』『三遂平妖伝(さんすいへいようでん)』などがいまに残されている。戯曲としては3編の雑劇を著したことが知られるが、『宋(そう)太祖竜虎風雲会』のみが現存している。[大塚秀高]

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世界大百科事典内の羅貫中の言及

【水滸伝】より

…中国の長編口語小説。施耐庵(1296‐1370)と羅貫中(1364生存)によってまとめられたという。《忠義水滸伝》とも標題する。…

【平妖伝】より

…北宋の1047年(慶暦7)に貝州(河北省)で起きた王則(?‐1048)の宗教的反乱を題材とするが,内容はファンタスティックで荒唐無稽なものである。もと講談であったものを,元末の羅貫中がまとめたとされる20回本と,それを明末の馮夢竜(ふうぼうりゆう)が増訂した40回本の2種類のテキストがあり,清代以降は,もっぱら後者が行われた。日本では,寛政年間(1789‐1801)に部分訳である《通俗平妖伝》が出たほか,滝沢馬琴は本書を愛読したことで知られる。…

※「羅貫中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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