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平妖伝 へいようでん Ping-yao-zhuan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平妖伝
へいようでん
Ping-yao-zhuan

中国,明の神怪小説。馮夢龍 (ふうむりょう) の作。 40回。泰昌1 (1620) 年成立。正しくは『北宋三遂平妖伝』という。北宋の慶暦年間,貝州 (河北省) で王則に率いられた弥勒教徒が反乱を起したという史実が,宋,元代の講釈師の題材となっていたが,明に入ってこの筋をまとめた羅貫中の作と伝えられる『三遂平妖伝』 (20回) が出版された。

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百科事典マイペディアの解説

平妖伝【へいようでん】

中国,明代の長編小説。羅貫中の作と伝える。正しくは《北宋三遂平妖伝》。現存最古の版本は明,万暦の刊。20回。通行本は1620年刊の馮夢竜(ふうぼうりゅう)の増補改編本。

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世界大百科事典 第2版の解説

へいようでん【平妖伝 Píng yāo zhuàn】

中国,明代の長編小説。北宋の1047年(慶暦7)に貝州(河北省)で起きた王則(?‐1048)の宗教的反乱を題材とするが,内容はファンタスティック荒唐無稽なものである。もと講談であったものを,元末の羅貫中がまとめたとされる20回本と,それを明末の馮夢竜(ふうぼうりゆう)が増訂した40回本の2種類のテキストがあり,清代以降は,もっぱら後者が行われた。日本では,寛政年間(1789‐1801)に部分訳である《通俗平妖伝》が出たほか,滝沢馬琴は本書を愛読したことで知られる。

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大辞林 第三版の解説

へいようでん【平妖伝】

中国、元末・明初の長編口語小説。原作二〇回は羅貫中の作と伝えられ、現行の四〇回本は明末の馮夢竜ふうぼうりようが増補したもの。北宋末の王則の乱に取材した南宋の講談を発展させた怪異小説。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平妖伝
へいようでん

中国の口語章回(しょうかい)小説の名。八巻、40回。明(みん)末の馮夢龍(ふうぼうりゅう)の作。宋(そう)の仁宗のときに貝(ばい)州(河北省)で起こった反乱を描いたもの。『水滸伝(すいこでん)』と同じく、元代に講談の題材となり、それがまず羅貫中(らかんちゅう)の編作という名のもとに、20回の章回小説『三遂(さんすい)平妖伝』にまとめられ、それを馮夢龍が増訂して内容、構成、文体を統一し、現行の作品にした。基づく史実が宗教的秘密結社による反乱であるところから、首謀者の王則などが用いる妖術がおもしろさの中心となっている。日本でも他の口語小説の輸入と肩を並べて渡来し、曲亭馬琴(ばきん)が愛読して『三遂平妖伝国字評』をつくったのをはじめ、多くの翻訳、梗概(こうがい)訳、紹介がなされている。[今西凱夫]
『太田辰夫訳『中国古典文学大系36 平妖伝』(1967・平凡社)』

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