日光彫(読み)にっこうぼり

事典 日本の地域ブランド・名産品 「日光彫」の解説

日光彫[漆工]
にっこうぼり

関東地方栃木県の地域ブランド。
主に日光市で製作されている。江戸幕府3代将軍・徳川家光が1634(寛永11)年〜1636(寛永13)年にかけ、日光東照宮を現在の荘厳華麗な社殿につくり替えた時、全国から集められた彫刻師たちが余技としてつくったのが始まり。ヒッカキと呼ばれる独特な形状の三角刀を用いて彫りの深い曲線が描かれ、漆塗りで仕上げられる。主な図案は、牡丹や菊・梅・桜などの植物。栃木県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「日光彫」の解説

日光彫

栃木県日光市で製作される彫り物。江戸時代、日光東照宮の建設時に全国から集まった宮大工や彫物大工、漆工などが余暇を利用して作り始めたのが起源とされる。ひっかき刀という独特の彫刻刀を用いる。

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