日吉台遺跡(読み)ひよしだいいせき

日本歴史地名大系 「日吉台遺跡」の解説

日吉台遺跡
ひよしだいいせき

[現在地名]港北区日吉本町

東京湾を遠望できる標高四〇メートルの下末吉しもすえよし台地上にある。東側の台地裾を矢上やがみ川が南流する。昭和五年(一九三〇)慶応義塾大学の敷地となり、校舎等建設に先立って発掘調査された。竪穴住居がつくられた時期は弥生中期の宮ノ台期から後期を経て、古墳時代の五領・和泉期に及ぶ。昭和七年には現慶応高校校舎付近で一〇軒、同一一年には高校の南側台地上で一一軒、同一五年・一六年には現大学校舎付近で一一軒それぞれ調査された。同一一年に発掘された第一一一号住居跡は、後期の久ヶ原式土器を出土し、最大径南北九・四メートル、東西八メートルで、発掘当時には日本最大の面積であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android