日本歴史地名大系 「日吉庄村」の解説 日吉庄村ひえのしようむら 岡山県:倉敷市旧都窪郡地区日吉庄村[現在地名]倉敷市日吉町(ひよせちよう)・大内(おおうち)・八王子町(はちおうじちよう)・石見町(いわみちよう)川入(かわいり)村の西に位置し、鴨方(かもがた)往来が東北から西南に通る。枝村として西側に八王子、北側に大内がある。吉備津神社の流鏑馬料足納帳に康正三年(一四五七)分として「五百文 ひゑのしやう 直納 路百文」とあり、八王子は文明二年(一四七〇)五月二〇日の同社右行事職得分注文に「八王子御贄魚三百卅喉」とある。また「備陽記」八王子村の項に「此村大内ト云、昔ハ千軒ノ町ト云、丑寅ノ洪水ニ大川堤切ホレ所ヨリ鍛冶ノ金クロナト多ク出、又ハ古井ノ跡ナト有之由」と伝える。慶長(一五九六―一六一五)末年、東高梁(ひがしたかはし)川分流の倉敷川が酒津(さかづ)で締切られてできた新田を村域に加えたと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報