日本書紀伝(読み)にほんしょきでん

改訂新版 世界大百科事典 「日本書紀伝」の意味・わかりやすい解説

日本書紀伝 (にほんしょきでん)

注釈書。鈴木重胤著。1862年(文久2)30巻まで成る(未完)。重胤は《延喜式祝詞講義》を脱稿したのち,1853年(嘉永6)に本書執筆をはじめ,63年暗殺されたときに〈天孫降臨章〉まで書かれていたが,未完に終わった。しかし《日本書紀神代巻について比類のない詳細な注釈を試みたものである。字句を単に解釈するにとどまらず,古事を究明するために豊富な知識を展開しているのが特徴である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android