百科事典マイペディア 「日本版ビッグバン」の意味・わかりやすい解説 日本版ビッグバン【にほんばんビッグバン】 規制の多い日本の銀行・証券・保険など金融市場を2001年までにロンドン,ニューヨーク並みの国際金融市場として一気に再生させようとする橋本龍太郎内閣が打ち出した金融大改革。もともとビッグバンとは宇宙物理用語であるが,1986年10月に実施された英国証券市場の大改革を称してサッチャー首相が名づけた。 1996年11月橋本首相が〈フリー,フェア,グローバル〉の改革3原則の下で,日本の金融・証券市場を大改革する旨の指示を出したことに始まる。日本版ビッグバンの対象範囲は,主に証券市場を対象にしていた英国をはるかにしのぎ,金融の全分野に及ぶ。1998年4月に外為規制緩和(外国為替及び外国貿易法)と,株式委託手数料の自由化に着手,同年12月に金融システム改革法が施行された。各分野の規制撤廃で,銀行・証券・保険分野などの競争促進と市場活性化をめざしている。日本版ビッグバンにより,業態間の競争激化ばかりでなく,ビジネスチャンスとみる外国銀行・証券・保険などの日本市場参入も相次いでいる。→ビッグバン(経済)→関連項目株式持ち合い|金融サービス法|証券取引法|日本 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報